猫がいる時に感じる孤独感

前回の更新が2ヶ月ぐらい前だってさ。

今回のもド夏場に途中まで書いて、はや10月です。季節感おかしいけども書き上げておきます。


最近は忙しく22過ぎまで仕事部屋にこもってることが多い。

仕事部屋ではウィンドウエアコンを使ってて、網戸をしたまま運転してはいけないルールは無視して使っている。

これは何故かというと
・共有廊下には夜になると烏合の衆(虫)がおびき寄せられること。
・網戸がないと隙間から虫が入りやすくなること。

以上のことから、夏場の夜は網戸&遮光カーテンが必須なんです。

 

この間、夜になってることも忘れて仕事してたんです。

夕飯後もカーテンを閉め忘れたまんま夢中で仕事。

一旦キリがついたとこで、内容のチェックをのんびりしました。

この時点で『絶対に今日(明日の朝)まで!!』というラインまで、あと1/3。まだまだ終われそうになかったんです。ガッツリ深夜をまわる覚悟でした。

私が仕事部屋にいるのでチャコとサバコも傍でくつろいでました。

サバコのドデカイ腹だし寝姿とチャコの待ってる感が若干する寝姿(多分たぬき寝入り)を見ては自分もゴロンとしたい欲と戦ってました。

そんな時に窓付近から『ビビ…ビビビ…ビビ』と聞こえてきたんです。

完全に招かざるモノの音です。

窓を見ても動いてるモノはいないんです。私が聞こえたと同時にチャコもサバコも起きてきて、窓を凝視。

しばらく見てたら、何か小さいモノ(約1.5cmぐらい)が現れ、天井に飛んでいきよったんです。

 

なんだろね。なんで虫は羽音をたてるんかいな?で、なんでそれが不快極まりなく感じるんだろな。

もうね、見たことないタイプだし羽音を立てながら電気のカバーにぶつかりよるし、その度にコツコツ鳴らして存在感アピールしてくるし、飛び方も乱暴者が操縦してるんかってぐらいに大げさな動きだし、もうーーー!ほんとにーーー!なんで虫ってやつはーーー!ストレスレベルあげてくるの上手いんだよーーー!!!

仕事がなかったら、さっさと自分だけ部屋から出て扉を閉めてました。(チャコとサバコは置いてくる勢い)

が、今回は絶対にやらなかんのです。

逃げれないんです。

と思いつつも素早く自分だけ部屋から出て、すき間から中を覗いてましたけどね。

めったにこんな素早く動かない&恐怖感から汗がダラダラ出るわ呼吸は荒いわです。

いつもの(虫とっつかまえ製品)クイックルワイパーのハンディロング↓を持ってきて、なんとか仕事部屋から謎虫を追い出すべく私達の戦いが深夜に始まったのです。

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私達の戦いぶりは何度か死線を乗り越えているので、チームワークもバッチリなのです。

チャコ→発見、観察、仕留める!長丁場、興味が薄れると離脱。
サバコ→発見、観察のみ!チャコが離脱しても仕留めるまで観察継続してくれる!
私→観察、仕留める!攻撃対象がティッシュで回収しても感触が分からん小さいサイズだけ。それ以上は離脱。

今回の場合、"仕留める"は無理サイズです。あくまで『仕事部屋から謎虫を追い出す!』が目的です。

相手は飛ぶ系(しかも乱暴飛行)でハンディにくっつきそうにない大きさ。明かりに寄ってくようなので、仕事部屋の電気を消して(PCもスリープ)廊下の電気を付けておきました。

とにかく払いのけ→逃げる→猫が発見→払いのけ→逃げるを繰り返す戦法で部屋から追い出すつもりでした。
※網戸は開けられないようにしてるので、窓から追い出せない。

私の緊張の極みがチャコ達にも伝わってるのか、3人(匹)ともソロリ動作です。

知らん間にチャコもサバコも部屋から出て、私と一緒に中を覗いてました。

 

謎虫が壁待機したので、自称リーダーの私が最長に伸ばしたハンディで押し込み払いをくらわせました。(モフモフを壁に押し付けながら素早く払いのける動作)

暗いので、どこに行ったのか全く分からんかったのですが、これが奇跡的にもハンディにくっついたままになっていたようで、廊下の床にハンディを叩きつけてた時に飛び出てきたんです。

もう後は猫に任せたっ!と、またさっさと自分だけ仕事部屋に一時避難をして扉を閉めたんです。

私が最低だということは分かってます。自分だけ助かればヨシ!という最悪な人間性です。仲間とか言いながら、すぐ逃げるタイプです。

対ムシだけは、本当にどうにもならんのです。斥候は猫頼みです。

 

しばらく、耳を澄ませて頼もしい相棒(特にチャコ)が仕事をこなしてるのか確認してました。

こちらはダラダラのフーフーのバクバクです。

しばらく待っても何の音もしんのです。

部屋の電気をつけると、また寄ってくるかもしれんと思って暗がりの中でドアに耳を当てたまんま待機してましたが、相棒が仕事をしていないのか単純に発見できていないのか全く分からん状態です。

恐る恐るドアを少し開けて明るい廊下を見ると、2匹とも普通にめちゃくちゃ寛いでんです。

『どうなってんだよ!発見してないのかい!』と言いたいとこではあるんですが、卑怯者のリーダーなので何も言えんのです。

絶対に廊下のどっかにいるであろう謎虫が、どんだけ探してもいない。

とりあえず『仕事部屋から謎虫を追い出す!』は達成したので『もういーや!』と思い、サッと着替えだけ持ってきて、ひとまず汗拭きシートで少しサッパリ&着替えをしてから仕事を再開しようとしました。

この時点でチャコ達はまた一緒に仕事部屋に入ってきてます。私達の中ではもう戦いは終わってるんです。

 

やっと人心地ついたとこで『ミジミジミジ...』と、どっかから聞こえてきたんです。

サッパリしたばっかなのに、汗がまた出てきます。猫がドアを振り返って凝視してます。

どういうことでしょうか。ナニカがドアあたりにいるんです。

サッとドアに近づくと『ジジジジジジ...』と聞こえ、猫の視線の先がドア横あたりからドア下に変わっていきました。

少し音が聞こえなくなった途端、もうアイツは侵入してたのです。

何なんでしょうか!どんだけこの部屋に入りたいんでしょうか!もうこれは仕事やらんでもいいってことでしょうか!

大恐怖の対象が唯一の逃げ場であるドアにおられると、どうにもならんのです。

網戸はあかんし、どこでもドアもないし、押し入れはパンパンだし、どっこも隠れるとこないし。

兎にも角にも脱出経路を確保しないことにはどうにもならんのです。

私達はまた戦いに駆り出されました。

 

不愉快な『ジジジジジジ...』という音を聞きながら、そーっと持ってきていたハンディを掴み十分に自分だけ距離をとり猫達が凝視している中、一旦ハンディで押さえつける→ドアを開けて払いのける戦法で追い出しにかかるつもりでした。

が、ハンディを振り下ろした直後、ハンディが90度に曲がり、刺激された虫が飛び、曲がったハンディの先がドアに当たり、その音でチャコ達が物凄い勢いで押し入れに逃げ、パニック状態の私は脱ぎ散らかしてた湿った部屋着を頭に巻き付け、うずくまるような恰好に。

どこにいるのか全く分からんので、ドアにも手をかけれず動けない。

さっきまで一緒に戦ってた仲間が一目散に逃げてしまい、静かになった部屋の中で謎虫と一緒に取り残される自分。

いつでも一緒にいたのに、今はひとり。

ささやき声で「ちゃこー」「こっちゃーん」「こっちゃーーーんって」「ちょっとーーー」「たすけてくれよー」「それは裏切り者の行動ぞー」「おねがーい」「むりだからー」「もう動けんからー」「こっちゃーーーん」「………」「いつも一緒だったじゃん...。いざとなったら、なんだいね?君たちは二人で仲良く逃げるんかいな?」「………」「………」(物音ひとつしない)

私は3人グループというものを経験したことがありませんが、この日の少し前に『あ~3人ってなんかいいなぁ~私とチャコだけの共通遊びがあるし、私とサバコだけでも共通遊びがあるし、サバコとチャコの共通スキンシップもあるし、3人の共通遊びもあるし。私達って最高な3人だなぁ~』と満足気に思ってたんです。

誰が誰といてもベストだし、3人でいてもベストだぜ!とほのぼのと思ってたんです。

ですが、結局は私はひとりなんです。

「40代以上の独身女性」というだけで、フェミ二ストやら辻ちゃんのブログを炎上させてるやら、若い子に嫉妬しているやら、世間の評判はよくないけども(逆に評判がいい世代もないが)腐らず、独身女性をやってきてます。

この先も独身女性を細々とやってくんでしょう。

謎虫が出ても自分で対処してくしかないんでしょう。

電気の交換だって、脚立使いますよ。工具セットも持ってますよ。

少し戦える仲間が出来たと思ってましたが、やっぱひとりなんですよ。

私は少し汗臭い、湿った部屋着を巻き付けた頭でグルグルと考えながらチャコとサバコに対し、埋められない壁のようなものを感じてました。

 

いくら呼んでも出てきてくれる兆しすらないので、そろそろと頭に巻き付てた部屋着を外して視界が見えるようにしました。

奴はいました。壁待機してました。

1度目と同じ戦法を行うにあたり、廊下の電気を一晩中付けっぱなしにしよう!と思うもトイレに行くときにカチ会うのも嫌なので、洗面所の電気を付けっぱなし作戦でいきました。洗面所のドアは下側にすき間があるので、謎虫も引き寄せらるんでないか?と。

刺激しないよう、静かに行動しながらも『チャコ達、出てこんなぁ』『今からでも全然遅くないぞ!』としつこく思ってました。

行動も何もハンディ持って洗面所の電気を付けるだけだけど、心の準備がおっつかずしばらく廊下から暗くした部屋の中を覗いてました。

さっきと似たような位置で壁待機してたので、今回は死亡させる勢い(予定ではそのままモフモフごと捨てる)でハンディを押し付けてみましたが、てんで手ごたえなしです。

壁からそっと離したら、またモフモフ部分にひっついてるようだったので廊下の床に叩きつけて解き放ちです。

一旦、仕事部屋を閉じ着替えをまた取りに行き、奴がまだ廊下にいることを確認、廊下の電気を消し洗面所の明かりが漏れてることを見届け、部屋に戻りドアの周囲を養生テープで貼り付け、また汗拭きシート&着替えをして、ようやく本当に孤独な戦いが終わったのだと思いました。

 

これ以上、なんにもしたくないけど仕事を終わらせなかんのです。

ビールが飲みたい欲求を抑え、仕事に戻ってしばらくするとチャコとサバコが押し入れから出てきました。

小さい声で(両親は寝てる)恨み節をグチグチ言いながら撫でてやり『明日も明後日も当分恨み節は言いますから』『私はネチネチ覚えてるタイプだから』と言い残し仕事再開。

朝方にようやく終わり、シャワーを浴びるよりもビールが飲みたかったのでビールを持って寝室に行くと、チャコもサバコも着いてくるんです。

こんな遅く、というか行動の時間帯がバラバラになっても私がいる部屋にいてくれとる、ということを考えると孤独感も消えてんです。

前に飼っていた猫達が絶対に触ってもほしくない動く物体に対し、果敢に近付こうとするタイプだったんで毎度私はギャーギャーと周りで暴れ動く物体には『逃げろ!』と猫達に対しては『近づくなー!』というサインを送ってました。

チャコとサバコにそんなことをしたら、すぐに逃げ出すんです。めっちゃんこビビりなんです。大きい音も苦手です。

飼い主に似たのか、私が年老いて静かな暮らしになってたのか、何にせよ私達はビビりであることを認めなければならないです。

猫だから虫は任せた!と思いたいけども、私がパニくるとチャコ達もパニくります。

とりあえず、ムシ網は必須ですわ。

ハンディモップが虫捕獲にいいよ、と教えてくれた友達がムシ網も必須だよ!と言ってたのを思い出しました。


この1ヶ月後ぐらいに、ちゃんとムシ網を買っておかなかったことをさらに強く後悔することになります。それはまた次回か、そこらに。